今年は、ルイス・キャロルの名作「不思議の国のアリス」が発刊から150周年にあたり、これを記念して、2種類のユニークな銀貨が発行された。
中心部に本物の時計が嵌め込まれた2ドル銀貨裏面には、アリスとチェシャ猫、トランプ等が描かれて、時計の文字盤には白ウサギと、その周りに「Oh dear! Oh dear! I shall be late!」(大変だ!大変だ!遅れちゃうよ!)の文字、時計の裏側にあたる部分には、小説からの引用「Oh my ears and whiskers, how late it’s getting!」(耳やらヒゲやら、こんなに遅れてどうしよう?)が、らせん状で書かれている。
また、2ドル銀貨の表面にはバラのデザインと女王エリザベス2世の肖像、額面、発行年「2015」が刻まれており、コイン全体にアンティーク加工(古いコインのように見える効果を狙った手法)が施されている。手作業で加工されているため、1枚1枚異なった仕上がりになっているのも魅力。1ドルカラー銀貨は、裏面に「DRINK ME」(私を飲んで)と書かれたビンを持つアリスの姿がカラーで描かれ、アリスの隣には、チェシャ猫、白ウサギと「Alice’s Adventures in Wonderland」(不思議の国のアリス)、「150 Years」をデザイン。